2012年5月5日土曜日

調査手法 | 製品開発の現場で使えるターゲット像「ペルソナ」の市場規模推定 -市場調査クリニック


ペルソナ・セグメンテーション

リアルなターゲット描写と定量的な市場規模推定

アウトプットの解釈

 ペルソナセグメンテーションでは、大きく分けて2つのアウトプットが作成されます

 1.各ペルソナのプロファイル(ペルソナ基本文書)
 2.ペルソナの市場規模の算出結果


人は常にアドバタイズする必要があります

 上図の例では、「1.各ペルソナのプロファイル(ペルソナ基本文書)」として、「エクストリーム 情報発信ユーザー」というペルソナのプロファイルの例を掲載しています。ペルソナの詳細な記述は「ペルソナシナリオ」に記載されますが、このペルソナに定義されたプロファイルの一部を紹介すると、

 頻繁に家電量販店に足を運び(行動の定義)
 スペックについて非常に詳しく(知識レベル)
 ネットでの情報発信もしていて(情報発信)
 自分でAV機器構築することが満足に繋がる(ペルソナのゴール)


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 という、ターゲットの製品に対する知識レベルや行動、コンタクトポイント、製品に求めるニーズなど、ペルソナをターゲットとして製品開発・コミュニケーション検討を行う上で、必要な詳細情報が盛り込まれています。そのため、例えばエクストリームユーザーにフォーカスした製品を開発するには、「"エクストリーム情報発信ユーザー"さん(作成したペルソナ)は、どのような製品であれば満足してくれるか?」を問いかけながら、製品のブラッシュアップを進めることが出来ます。


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 しかし、このようなエクストリームユーザーは、いったい市場にどれだけ存在するのでしょうか。それを算出した結果が、「2.ペルソナの市場規模の算出結果」にて算出されています。実際にターゲティングを行う際には、目指すべきセグメントが市場に占める割合が重要となりますが、この例ではエクストリームユーザーは市場に8%しか存在していないため、メインターゲットとするには規模が小さすぎると判断することができます。
 他にも、コンセプトテストの結果をセグメント別に分析するなど、通常のセグメント手法と同様に調査での運用や分析が可能なため、あらゆる調査の分析視点としてペルソナセグメンテーションを共通して組み込むことが可能です。


 以上のように、各セグメントの定性的な人物像の表現の豊かさと、定量的な検証を組み合わせた「ペルソナ・セグメンテーション」を用いることで、頑健なセグメンテーションを実現できます。信頼できるセグメントが作成されれば、STPやその後の4Pについても、明確なユーザーセグメントを軸にしたマーケットインでの製品開発プロセスを一貫させることができます。



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